2020/5/5 もくもく会に参加させてもらった
今日は「もくもく会」に初めて参加する機会があり、どんな感じで何を学んだか、忘れないうちに記録しておこうと思います。
もくもく会とは:
今日の会は2時間で、大まかな流れは以下。
15:00-15:20 PC前集合、雑談(check-in)。各自、「今日何をやるか」の表明。
15:20-17:00 各自作業
17:00-17:15 進捗結果共有、雑談(check-out)。
<良かったこと>
・決まった時間に予定を入れて他のメンバーと約束する形なので、「何となくやるつもりだったけど結局やらなかったんだよなぁ」という自堕落な状況を防げる。
・最初に「この時間はこれをやる」とコミットし、最後に報告の場があることで、適度な緊張感を持つので、他のことに逃げなくなる。
・終了時刻に向けて「残り〇分なので、ここは飛ばしてここまで読もう」など、計画的に進めやすい。
・さすがに寝ないw
<課題>
・事前準備の段階である程度マイルストンを決めておくと、作業にメリハリがつきそうだと思った。例えば「30分で〇ページまで読む」、「目標〇問解く」、等。
・会の最初と最後に行うメンバーとの情報共有には、短く的確に要点を伝えることが必要だが、話下手な自分にはこれもあまり簡単でなく、一種のプレゼン・コミュニケーションの訓練になると感じた。
<作業内容>
現在、資格取得などの明確な学習目標は特にないが、「何かしら勉強したい」という思いがあるので、原点回帰で化学の学び直しと、次の学びのきっかけとして興味を持てそうな情報に触れる時間にしたいと思った。
1.「化学序説」(大学の教科書)を読む。
「第2章 原子」を読み進めようと開始30分ほど奮闘するも、波動関数のところがどうにも分からず、同じところを何度も読むループに陥るw 時間ももったいないので、諦めて次に行くことに。
2. 最近話題の化学ネタってどんなん?ということで、ACS(アメリカ化学会)のサイトから見つけた「食べられるパッケージ」の記事を読む。
これはなかなか面白かった。
概要
環境負荷低減・サステナビリティの観点から、可食材料を食品等のパッケージに用いる取り組みが進んでいる。海藻やジャガイモでんぷん、牛乳プロテインなどが使われる。飲料をカプセルに閉じ込める技術を持つロンドンのNotpla、海藻からストローを作るニューヨークのLollware等のスタートアップ企業が紹介されている。単に可食というだけでなく、栄養価の高さや、従来の包装材に勝るバリア性能を強みとする素材も開発されている。
市場規模
世界全体で20億ドルの見込み。
課題
①パッケージの外側にホコリが付くなど衛生的な問題があり、結局外側をさらに包装する必要性が出てくる。
②消費者のマインドセット→パッケージの栄養価値をアピールすることで解決を図る。
③原料が食糧と競合すると本末転倒(バイオ燃料と同じ問題…)
④高価格。
感想
マラソンランナーの水分補給やアウトドア用途・機内食等に応用するなど興味深いアイデアだったが、記事が公開された2020年1月26日時点から4か月足らずで世の中が一変した現状を踏まえると、当初予定通りの事業展開は難しくなっているのではないかと感じた。一方で、病院や感染予防(食器を共有しなくて済む)への応用も期待できそうな技術だと思った。
3. 単純に好奇心で選んだ、全く毛色の違う文献を読む。宇宙の塵について。
意外な事実をいくつか知ることができた(宇宙業界では常識なのかも)
・地球には、一日に30-1000 tもの宇宙塵が漂着する。
・ISS(国際宇宙ステーション)は一日に50-150mずつ高度を下げている。地上から新たな部品を打ち上げてドッキングする時に、勢いで押し上げ戻している。
・宇宙の塵は10km/sの速度で動いているので、小さな粒子でも部品の表面(太陽電池等)に衝突するとダメージを与え、劣化を早めるという問題がある。
・塵は、小惑星由来のものから人工のものまで様々。人工物では、ロケットの固体燃料に使われていたAl2O3が最も多い。そのためソ連は液体燃料に変えた。
・ISSで飲み水1Lを手に入れるには2万ユーロかかる(輸送の手間)
4. 3.を飛ばし飛ばし何とか読み、残り5分のところで1.の教科書に戻って再チャレンジするも、やはり分からず。もっと簡単な本で復習する必要を感じながら、終了。
いつも以上に人にも会わずダラダラと過ごしがちな連休の中で、少しキリっとしたひと時となり、「時間の共有」がもたらすインパクトに驚き、感謝。勉強のターゲットは、引き続き探索していきたい。