浮かぶ机

それはそれはつまらない日記です。

大学院留学セミナー

今日は、大学院留学コンサルティング㈱が主催する「大学院留学セミナー」に参加してきた。

冒頭、「留学には正確かつ新鮮な情報が大事」との話があったが、

本当にそれは、自分も含め志望者の誰もが懸案していることだと思う。

今回このセミナーに参加したのも、「特定の大学と提携していない、エージェントではない」という理念を掲げている会社だから、一応信頼できそうだな、と思ったからだ。

単なる営業トークや留学のメリットを語るだけの場ならば、行く気にならない。

 

結果、参加してよかったと思う。

無料だが営業トークは一切なく、連絡先も書かされず、簡単なアンケートのみでこれだけ中立的な情報が得られるなら、かなり良心的だ。

特に留学を決めた人にとっては、いつまでに何をどうすべきか、スケジュールの組み方や出願校の選び方など、とても参考になっただろう。

自分の場合は、まだ「留学」という選択肢が自分の目指すキャリアにとって本当に有益か、判断がついていない段階ではあるが。

しかし「決めたらこうやって準備するんだ!」という点がクリアになっただけでも、心持ちが全然違う。

 

以下に備忘録も兼ねて、参考になった点をメモしておく。

 

<国ごとの違い>

アメリカ

・academic year ≠ 12ヶ月(実質9ヶ月)

・完全単位制。学費も(期間ではなく)単位数で決まる。卒論は選択制。副専攻選択可

・12単位とは、1週間に授業が12時間ということ。復習時間はその3倍が目安。つまり週36時間、週末休むとして6-7時間 / 日は勉強が必要。

・一学期の最低単位数は9。無理なくやるなら、max 12-19程度。

・大学数:3000校ぐらい。州立・私立。

イギリス

・単位制ではなく、卒業時期が確定している。

・卒論が必須。副専攻の選択不可。

・1年間なので、アメリカのようにインターンシップをできる期間はない。ただしフィールドワーク可能なコースはある。

・大学数:100程度。ほとんど国立。

オーストラリア

・単位制だが完全ではない。学期ごとに取れる単位数の上限が決まっており、日本に近い。イギリスよりはflexible。

・7月に始まり、10月に終わるコース(3学期)が多い。春入学もある。

その他の国

・ヨーロッパ→イギリス系、アジア・北欧→アメリカ・オーストラリア系の制度を採用。これらの国は、英語以外に現地語に触れる機会もある。

 

<出願校の選び方>

・主要な世界大学ランキングは、①Higher Times Education(英)、②QS World(英)、③ARWU(中)の3つ。日本政府の掲げるKPIにおいても、この3つをチェックしている。どれか1つに絞らず、なるべく3つ見た方が良い。

・上位校を目指すなら、上記3つのすべてにランクインしていればまず安心。但し、ランキングと知名度(ブランド)は比例しないこともあるので注意。

・ランキングからある程度大学を絞り込んだら、学びたい専攻(course)を大学HPで確認。それがどの学部(school)で開講されているかを確認すれば、大学がその専門分野にどれだけ力を入れているかが推測できる。schoolの大きさだけで判断しないこと。

 

<合否審査について>

MBAの選考では、学歴やGPAよりも職歴・GMATに重点をおいて評価される。

LSEはGPAに結構厳しい。出身校までチェックされる。

・大学院の場合、審査官はAdmission Officeの人でなく、「その専攻の授業で教壇に立つ教授」である。

・審査官は①成績→②履歴書→③エッセイ→④推薦状、の順に書類を見る。①・②はふるい分け、③・④は合否を決める材料となる。

・エッセイに書くべきは、「キャリアゴール、キャリアプラン、それを実現する能力が備わっていること」。卒業後、確実に学校に貢献し、実績を残せることを証明することが重要。まずは課題文をよく理解し、的確に答えること。

・履歴書はバランスが大事。アピールしたい部分、関連分野にフォーカスする。

 

<手順>

・まず、専攻を決める。

・成績証明書の確認(条件を満たせているか、志望校に問い合わせるのが確実)

・履歴書作成

・出願校を決める。

・エッセイ作成

・上記書類が準備できてから、適切な推薦者を選ぶ。

 

長くなるので、とりあえず以上。

この他、英語テストやGMAT・GREの準備に関する説明があった。