ラーメン マキタ
空気の匂いがすっかり秋になってきた。
ここらでひとつ、ラーメン屋のレパートリーを増やしていきたいところである。
「ラーメン マキタ」
http://www.kawasakionline.jp/detail/index_39.html
「川崎 ラーメン」で検索すれば、あらゆる口コミサイトで必ず上位にランクインしている。
さてこのお店、信じがたいことだが、店名がどこにも書かれていない…。
よほど注意しておかないと、素通りしてしまう。
(ココイチの向かい辺り、と覚えておくと分かりやすい。)
赤地に白い字で、ただ「ラーメン」とだけ書かれた看板が、歩道の上で控えめにアピールしている。
これでは本当に「マキタ」という名前なのかどうか、分からないではないか。
なぜ、わざわざ無地の暖簾はかかっているのに店名を書かないのか。
マジックペンとかで、手書きでもいいから書けば30秒で済むのに、それすらめんどくさかったのか?
…と、数々の疑問が浮かんでは消えるが、空白の暖簾をおとなしくくぐって中へ。
カウンター6席。お世辞にも、小ぎれいな雰囲気とはいいがたい。
スープは醤油、味噌、豚骨の三種。トッピング各種あり。
味噌ラーメンを注文。
麺は太くストレート。スープはこってり目(豚骨ベースなのか)だと思うが、味が濃すぎず、とても飲みやすい。分厚くてトロトロのチャーシューが名物らしいが、個人的にはそれよりも、たっぷり入っているキクラゲ、ワカメや、所々に浮いているざく切りの玉ねぎが嬉しかった。
ラーメン好きなくせに油ものの消化が得意ではないため、最近はこの類のラーメンを食べる際、後半に酢を投入しないと完食が難しいのが少々悔しいところ。
並盛りだったが、麺が少し多めに入っている印象。
しかしうまかった!久しぶりに、アイデンティティのはっきりした一杯だと感じた。
この店に名前などいらない理由が、よく分かった。